せんりのシーサーの気分で_28

大渡せんり「シーサーの気分で」

米のサブプライムローン問題に端を発した金融機関の信用収縮が深まる中、ついに米保険最大手AIGが経営危機に陥り、日本の大和生命が破綻しました。これによりAIGはアリコジャパン、AIGエジソン生命、AIGスター生命の売却を発表しました。このケースでは、親会社が変わるだけで、アリコ等子会社の財務体質はきわめて健全であり、保険契約の変更などの影響はうけないだろうとみられています。それに対し大和生命の契約は生命保険契約者保護制度によって保護されることになりますが、保護されるのは「破綻時点の責任準備金の90%まで」となっています。そこで、よく勘違いされやすいのが、保険金(保障額)や年金の90%が補償されるものだと思われていることです。例えば1,000万円の保障額の900万円が補償されるわけでありません。将来の保険金の支払いに備えて、保険料や運用収益の一部を積み立てる準備金の90%なのです。過去の事例をみると、保険金などは削減の他、契約条件の変更も行われています。ちなみに日本格付研究所の大和生命の格付(2008年3月時点)は“B+”「債務履行の確実性に乏しく懸念される要素がある」でした。

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