八木病院発 よろず健康アドバイス …7 ジェネリック医薬品とは

八木病院「よろず健康アドバイス」

 今回はTVコマーシャルなどで最近よく目にするジェネリック医薬品についてお話します。
 病院や調剤薬局でもらう処方せんの必要なお薬には、大きく分けて先発医薬品と後発医薬品があります。製薬会社が独自につける「商品名」に対して、お薬に含まれる有効成分名を「一般名(generic name)」ということから、後発医薬品をジェネリック医薬品とも呼んでいます。
 新薬の開発には10〜15年もの歳月と数百億ともいわれる投資が必要と言われています。そのため新薬を開発した製薬会社は、専売特許として20〜25年間は独占して製造・販売をすることができる仕組みがあります。これが先発医薬品です。
 一方、この特許が切れた後に、各製薬会社から一斉に製造・販売される同一成分薬の総称がジェネリック医薬品です。先発医薬品と比べると、研究開発の期間・費用が格段に抑えられるので安い値段で販売することが可能なのです。
 有効成分は同じものなので用法・用量や効能・効果も原則的に同じです。どちらも薬事法により規制されているので品質に差はないものと考えられていますが、保存料や着色料などの添加物はメーカーごとに異なるため、錠剤の大きさや味、においなどに違いがあるほか、製品によっては効果が異なる可能性があります。
 日本ではジェネリック医薬品の数量シェアは20%程度と、欧米に比べて普及が進んでいないのが現状です。価格の安いジェネリック医薬品の普及により、患者さま個人の負担額が減るだけでなく、医療費全体の削減にも効果があるとみられています。
 取り扱いのある医薬品の種類や負担額の軽減幅などは、医療機関によって差があります。また、患者さまの病気の状態は十人十色です。医師はそれぞれの患者さまにとって最適なお薬を選んでいるので、すべての医薬品がジェネリック医薬品に変更できるわけではありません。自己負担金が下がらないこともあります。
 気になる点、不明な点はかかりつけの病院や調剤薬局でご相談してみてはいかがでしょうか。
八木病院 薬剤師 留目玲奈
TEL 03-3912-3121

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